不動産屋さんからあなたへの質問 | 傾聴する不動産屋

家賃の支払い無し!持ち家は住宅ローンの支払いが終われば安泰?~東村山の不動産会社

たとえば、新築のマイホームを購入したばかりのあなたがいま30代だったすると、80代まで生きたとしてこれから約50年です。念願のマイホームは今後50年、ずっと新築の輝きを保ち続けることができるでしょうか。

そんなわけはない、何を当たり前のことを訊くのだと思われるかもしれませんが、意外に住宅を購入するときにそこまでしっかり考えている人は少ないものです。昇給もあって定年までちゃんと勤め上げることができたとしても、収入が無くなってからのリフォーム費用や建て替え費用に余裕があると言えますか。

売却するとしたらこの人口減少社会で、これから住宅需要が上がっていく要素を説明できて、だからいざとなったらちゃんと売却できるのだと言えますか。

これからも高齢者になると賃貸住宅は借りにくい?~東村山の不動産会社

高齢化社会が進む中、今後も高齢者の入居を嫌がり続けて大家さんや不動産業者は事業が成立するでしょうか。商売とは誰かの困りごとを解決することです。経営者目線で言えば、ビジネスチャンスというものはいつだって、リスクを最小限に抑えるノウハウを確立できた人が制するものだと思うのですがいかがでしょうか。全国的に、行政・福祉・不動産の各従事者協同の取り組みも進んでいるのはご存知でしょうか。

空き家問題は今や、行政や地域社会、相続人の大きな悩みの種です。欧米では住宅を消費財とはとらえず、「中古=成熟」と考える文化がありますが、日本はどうでしょうか。また、土地は建物を占有する権利という価値は高いですが、用途のない土地にどういう価値が見出せるでしょうか。人口減少と軌を一とするように、衰退傾向にある日本経済。土地はまたいつか値上がりしそうですか。

持ち家って、簡単に引っ越せますか。ご近所トラブルや子どもが学校でいじめに遭ったなどの不測の事態は自分には発生しないと言い切れますか。ライフステージや生活様式は、家を建てたらもう変化しませんか。それとも変化を拒んで、家に自分の生き方を合わせますか。

「賃貸と持ち家はどちらがいいか」と問われれば、それは人それぞれの価値観ですというのが模範回答。不動産事業者は、そのお手伝いをするのが使命です。

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