パワハラとセクハラを語る | 不動産屋が社会を斬る

「何でもハラスメントになるならもう誰ともしゃべらん?!」~東村山の不動産会社

パワーハラスメント(パワハラ)とは、「優越的な関係を背景にして、業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動」を行うことを言います。

優越的な立場というのは、部下に対する上司のように立場が上で文句とか言いにくい相手みたいな感じですね。業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動は、ごく一般的な働く人たちの感覚からすると、常軌を逸したこと。

たとえば、他の社員が見ている前で見せしめのように叱る、何時間も延々と叱り続ける、相手の人格を否定するような罵声を浴びせるなどがパワハラに当たります。

一方で、セクシャルハラスメント(セクハラ)は、相手の意に反する性的な言動や、それを拒否したことに伴い不利益を与えることをいいます。

よくこれら、パワハラやセクハラが問題になったとき、「なんでもパワハラと言われるならもう部下に何も言えない」とか、「なんでもセクハラと言われるなら会話もできない」などと言う人がいます。

これは、大きな誤解、勘違いです。

相手が不快に感じることと責任問題は別の話~東村山の不動産会社

パワハラと言われることを恐れて、白・グレー・黒の中の白をめざそうとすれば、部下のご機嫌を取ったり、指導するべきことを指導しなかったりということになるのは当たり前です。それでは、仕事は成り立ちません、当然です。

そもそも前提として、上司の指示や指導というものはグレーなのです。同じ指示や指導でも、受け止める相手によって感じ方は違います。そもそもグレーなものを黒にならないように注意しながら、限りなく白に近いグレーに持っていくことがパワハラへの取り組みのあるべき姿なのです。

だから、「相手が不快に感じたらパワハラ」というわけではないのです。「なんでもパワハラと言われるならもう部下に何も言えない」というのは違うのですね。

しかしながら、セクハラは「相手が不快に感じたらセクハラ」なのです。「セクハラの成立」と「それに伴う責任の軽重」はまったく別の話。一般的な感覚に照らし合わせてアウトなセクハラなら、社会的制裁を受ける可能性が高いでしょう。

とはいうものの、たとえば「髪型がすてきだね」と言われて、不快に感じるケースというのは稀だと思います。むしろ、喜ぶ人のほうが多そうです。だけど、ある人はそれを不快に感じた。その場合は「セクハラは成立するけど責任は(ほとんど)無い」という話です。「ごめんね、もう言わないからね」と謝るというだけで済むでしょう。

それで懲戒解雇になったら、その人は会社を訴えるべきです(笑)。

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