みんなが発達障害の特徴がある人のほうに合わせればいい | やさしくて強くなりたい不動産屋

職場やチーム全体の決まりにしたらいいんじゃね?~東村山の不動産会社

『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本』(翔泳社)には、実際の職業支援の現場における事例に基づき、発達障害の特徴に苦労する人たちのそれをカバーする具体的なアイデアが紹介されています。

たとえば仕事の締め切りが守れなかったり、大事な約束を忘れてしまったりする特徴への対応策として、時間の感覚を付けるよう訓練しようなどといった抽象的な話ではなく、おすすめのスケジュール管理ソフトを挙げて、その活用法を解説するといった感じです。

私は本書を、発達障害あるいはグレーゾーンの人との接し方などに悩んだ人から相談された際、参考になる情報を提供できればと思い手に取ったのですが、読み進めていくうちにあることに気が付きました。

それは、「これって発達障害の特徴がある人のためだけのメソッドというよりも、職場やチーム全体の決まりにしたらいいんじゃね?」ということでした。

「誰だってそういう特徴はあるよね」と言うならば……~東村山の不動産会社

仕事に集中できないことや、ケアレスミスを発生させることは誰にでもあることです。だから、常に気を配り自身に注意を促す環境を作り出しておくことは、発達障害の特徴があろうが無かろうが実践すればいいのではないかと感じたわけです。

命や身の安全にかかわるような職場では、指差し確認や声に出して「〇〇良し!」などということによって、あせったり確認不足で見落としたりすることを防ごうとします。それは特別なことではなく、ごく当たり前なこととして実践されていると思います。

ですからオフィスでも、業務内容や自社の事情に合わせて、発達障害の特徴がある人への配慮をみんなの決まりにしてしまえばいいわけです。上記のような職場で、自分はもう慣れているし、ちゃんとやれるから指差し確認は省略していいなんてことはあり得ないでしょう。

確かに自分のペースで特に問題なく仕事ができているなどいう「できる人」にとっては、少々まどっこしいと感じることはあるかもしれません。しかしながら、このように発達障害の特徴を持つ人への合理的な配慮をみんなのものにすることによって、管理職もそうした配慮を「当事者さえいなければ不要なコスト」などと感じなくて済むと思うのです。

もしも、職場のほうを発達障害の特徴がある人に合わせることで、何か不都合なことが発生するようであれば個別に対応すればいいでしょう。

よく発達障害の話題になると、その特徴をあげつらって、最後には結局、「そんなこと言ったって、誰だってそういうこと(特徴)はあるよね」という話で終わることがあると思います。その言葉の裏には当事者に対して、「みんな同じなんだからわがまま言うな!」というメッセージが含まれていることが多いわけですが。

しかしながら、誰だってそういう特徴はあるというのはそのとおりで、だからからこそ、会社やチームのほうを発達障害の特徴がある人のほうにまずは合わせて、そこから微調整していくほうが誰にとっても働きやすいやさしい職場になると思うわけです。

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