それ、自分の配偶者や子どもがされたらどう思う? | ハラスメント研修の不動産屋

相手が不快に感じれば成立するのがセクハラ~東村山の不動産会社

ずばり、パワハラとセクハラの成立要件の違いとしては、相手が不快に思っただけでは成立するのか否かという点があります。パワハラは上司からの指導を部下がパワハラだと感じただけでは成立しませんが、相手が不快に感じれば成立するのがセクハラです。

たとえば、相手に「今日着ている洋服すてきだね」と声をかけたとします。セクハラが成立するかどうかは、受け止める相手次第。だからAさんが言ったらセクハラになるのに、Bさんが言ったら誉め言葉になるということがあるのです。

そんなの理不尽じゃないかと思うかもしれませんが、それはそういうものだから仕方ありません。そういう場合に問題になるのは、セクハラかどうかではなく、責任の取り方がどうなるかという話です。

「悪かったね。もう今後は言わないからね。」で済む問題かどうか~東村山の不動産会社

パワハラの話で出てくる社会通念や平均的な労働者の感じ方に照らし合わせて、相手に「今日着ている洋服すてきだね」と声をかけたことだけが、懲戒処分や刑事事件の対象になり得るでしょうか。ほとんどの人がそれは行き過ぎと感じるでしょう。

「悪かったね。もう今後は言わないからね。」と言えば済む話です。セクハラの成立要件やアウトとセーフの境目というものがあると考えて、責任の取り方とそれをごちゃごちゃに考えるから話がおかしくなります。相手が不快に思えば、やんわり謝ればいい、ただそれだけのことです。

もっとも、社会通念や平均的な労働者の感じ方に照らし合わせれば、セクハラ呼ばわりするのは酷だなと感じられることにいちいち目くじらを立てている人が、組織の中で良い仕事ができるでしょうか。

その上司をみんなで孤立させるような職場であれば、それはまた別の問題です。(部下からのパワハラ)。

セクハラをしてしまわないためには、想像力を働かせなければなりません。その行為を自分の配偶者や子どもがされたらどう思うでしょうか。社長や上司の配偶者や子どもに同じようなことができるでしょうか。

それができないようであれば、やらないほうがいい可能性が極めて高いと言えます。なお、セクハラは男性から女性だけに向けられるものではありません。女性から男性、同性間でもあります。

男性の上司が男性の部下を、風俗店や女性がお酌をするような店に誘うというのもセクハラになり得ますので注意が必要です。その男性の部下が、必ずしも自分と同じ性的指向や性自認を持つとは限らないという点に、留意する必要があります。

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