大事なのは身近な人間関係の質という話 | 地域コミュニティを考える不動産屋

付かず離れずでつながる人たちとの関係性の質~東村山の不動産会社

ハーバード大学院教授であるロバート・ウォールディンガーのこの言葉は、とても私(阿部)の心に響くものでした。

「大切なのは友人の数ではない。交際相手がいるかどうかでもない。身近に居る人たちとの人間関係の質である。大切なことは、自分が属するコミュニティのおける人間関係の質なのだ。」

自分にとって特別な相手ではなく、遠くもなく近くもない、付かず離れずでつながる人たちとの関係性の質こそが、自分の人生が幸福か否かを決めると解釈してもよいでしょう。

お互いを監視したり、束縛し合ったりするような関係ではなく、ベタベタしないけどいざ自分や相手にピンチがやってみたときは駆け付け合える関係。ゆるいつながりとでもいうようなものです。

ウォールディンガーのことはこの言葉を聞くまで知らなかったのですが、2023年6月にマーク・シュルツとの共著で『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』という本が出版されることを知り、読んでみました。

84年間にわたって、「幸せとは何か」を研究してきた結果に基づく、ボリュームたっぷりで読み応えのある本です。読み応えのある内容ですが、一貫して述べられていることは、他人との交流の頻度とその質が幸福かどうかを決めるという点になります。

『孤独』と『孤毒』の分岐点とは~東村山の不動産会社

よく『孤独』は学びや思索を深めて、自分自身を豊かにするけれど、『孤毒』は地域社会との分断や孤立を招くなどと言われます。その違いとは何でしょうか。生涯、一人暮らしをすることで『孤独な人』と『孤毒な人』がいるとすれば、やはり前述の、自分が属するコミュニティのおける人間関係の質の違いがそれを決めるのではないかと考えます。

自分が属するコミュニティとは、大きな枠組みでいれば自分が住む国です。自分が住む町というのは大きな枠組みではないと思います。自治体というものは本来、もっと住民に身近なものであるべきです。

不動産事業者である私は居住支援・空き家課題はもちろん、一般的な住まい探しも通じて、コミュニティというものについて考え、何か人に貢献したいと考えています。

好評発売中です!

きまじめでやさしい弱者のための「独立・起業」読本
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
阿部 浩一 (著)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です