専門家って何だ? | 新人は専門家を名乗ってはいけないのか

経験豊富で知識のある人が専門家か~東村山の不動産会社

「専門家とは何でしょうか」と問われたら、あなたは何と答えますか。

たとえば「経験豊富な人」というのはどうでしょうか。それも一理ありますが、だったら新米の弁護士は専門家を名乗れないのでしょうか。どんな業界でも、いわゆるベテランと呼ばれる人たちの中にも頼りない人はいるし、経験の浅い人でも仕事のできる人はいます。

では、「専門的な知識を身に付けている人」ではいかがでしょうか。確かに試験などを経て、その分野の資格を持っている人というのは、経験は乏しくても必要なことは適切な方法で調べて対処できる人であると認定された人たちです。

しかしながら、世の中には賢いのに正論ばかりを振りかざす「専門バカ」と呼ばれる人たちもたくさんいて、試験勉強などで学んだ知識というのは、実践では大して役に立たないということは珍しいことではありません。

専門家とは、「言葉で区別できる人」のことを言います。その分野の事柄に言葉を与えて、定義付けすることによって専門性は生まれます。

言葉で「区別」できる人が専門家~東村山の不動産会社

たとえば、不動産業者を大きく分類すると次のようになります。

①賃貸売買仲介タイプ
売りたい人と買いたい人、貸したい人と借りたい人をマッチングさせる。

②不動産売買タイプ
土地や建物を仕入れて、リノベーションや新築にして販売する。

③不動産管理タイプ
賃貸アパートやマンション、土地などの管理。

④不動産オーナータイプ
大家さんとして毎月の家賃収入を得る。

①と②は宅地建物取引業(宅建業)に当たるため、免許が必要になりますが、③と④は不要です。よく宅建業=不動産業と思われがちですが、管理と賃貸経営は宅建業ではありません。そして、一般的に不動産屋というと、①を思い浮かべる人が多いでしょう。

また、①と③は兼ねている業者が多いです。これらは私が勝手にネーミングして分けたものですが、現にある事実に対して言葉(名称)を与えて分類、定義したことで「不動産業とは何ぞや」という一つの専門分野が顕在化したというわけです。

これを頭でぼんやりわかっている人は世の中にたくさんいても、言葉を与えて体系化できない限り、専門性はとは呼びづらいでしょう。「自分で勝手に言葉を与える」ことによって、周囲が自分のことをその分野の専門家であると見てくれるようになるのです。

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