「空き家は厄介者」という思い込みを変える | 希望の不動産

空き家になるような不動産は業者から敬遠される~東村山の不動産会社

空き家が社会問題と言われて久しいですが、空き家が増える背景には少子高齢化という日本社会の状況が大きく作用しています。日本人は中古より、新築が好きということもありますが、人口はどんどん減っていくのに、新築住宅は相変わらず増えているというのはどう考えても異常です。

右肩上がりの時代には、国と不動産・金融といったところが官民一体となって住宅の供給を行ってきました。しかしながら、もうそんな時代ではなくなっているのに、変われない、変わりたくない勢力が一定数いるということの証左でもあります。

ほとんど空き家は、一般的な不動産取引では業者から敬遠されるようなものです。相場や不動産業界の常識に照らし合わせて、利益ができるような不動産であればそもそも空き家として放置されることはありません。すぐに、業者がかぎつけてくるでしょう。

厄介者をどうするかという議論になりがちな空き家問題~東村山の不動産会社

どうしても、売主様と媒介契約を交わして営業活動を行い、なおかつその営業活動もうまくいかず振り出しに戻り、そこに注ぎ込んだ人件費が無駄になるというリスクを考えたら、一般的な不動産取引の市場でどこの会社も自社が取り扱うのには、二の足を踏むのも無理もない話です。

さらに空き家を放置すると、家屋の倒壊・ゴミの不法投棄などによる衛生状態の悪化・不法侵入。景観と治安の悪化等々を招きます。そんなところから、空き家問題というのはどうしても、厄介なものをどうするかという後ろ向きな議論になりがちです。

弊社では、行政や市民活動などとも連携し、空き家の付加価値を想像して、ワクワクするような話に持っていきたいと考えています。

とてもすてきな本に出会いました。

空き家幸福論/藤木哲也 著(日経BP/日経BPマーケティング)

空き家の売主と買主が自分たちで主体的に条件等を協議して決めて、契約には宅建士が関与して安全を確保するというビジネスモデル「家いちば」を作った方の本です。私(阿部)もマネをしながら、自分ならではの仕組みを作っていきたい。そう思わされる一冊でした。

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