野良猫の問題 | ご近所トラブル

愛護の情はただちに非難されるものではない~東村山の不動産会社

野良猫はかわいいので、ついエサをやりたくなりますが、エサをやってしまうとそこへ住み付いてしまい、糞尿等の被害がご近所トラブルにつながります。先日、自宅の庭に勝手に侵入されて、そこで野良猫のエサやりをしている人を捕まえて注意したという人の話も聞きました。

こんな判例があります。自分の飼い猫と一緒に、野良猫への餌やりを行っていたAさんが、隣りに住んでいるBさんから、そのせいで野良猫が庭に糞尿をするとして、「不法行為」に当たると訴えられた事例です。(福岡地裁・平成27年9月17日)

結論としては、訴えたBさんの言い分が認められるのですが、Aさんのエサやり自体は、愛護の情によるものと認められ、ただちに非難されものではないとも判示されています。

役所からの行政指導にも従わず、訴えられてしまったAさん。そんなAさんも、餌やりは継続的にしていたわけではなく、Bさん宅の糞尿も自分が餌を与えていた野良猫のものとは限らないだろうという反論をしており、「エサやりの何が悪いのか!」というわけでもなかったようです。代理人弁護士が説得して、そういう筋書きにした可能性もありますが。

「猫と地域の共生」とは~東村山の不動産会社

動物の飼い主には、飼育している動物が、ご近所に迷惑をかけないように措置を講ずる義務があります。普通に考えれば、当たり前の話ではありますが、法律や、自治体の条例にも定めがあるのです。そして、それは野良猫の餌付けにも適用されます。

日本動物愛護協会のウェブサイトによると、地域猫活動というのは、「生まれてきた命はできるだけ長生きさせてあげたい」という思いの下、「猫と地域の共生」をめざす活動なのだそうです。「エサをあげることが悪いことではありません、またエサをあげないことが解決になるわけではありません」と書いてあります。

行政や、野良猫を迷惑に思っている人とも連携していく活動とされています。興味のある方は、ウェブサイトをご覧になられたらよいかと思います。

地域猫活動について(日本動物愛護協会)

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