土地の数え方 | 不動産の所有権の話

上も下も私の物~東村山の不動産会社

土地の数え方をご存知でしょうか。土地を数えるときの単位は“筆”です。「ふで」または「ひつ」と読みます。土地には一筆、二筆と番号が振られていて、それを地番と呼びます。ただ、普段の不動産取引や会話の中では1区画、2区画などのように区画という言い方をすることは多いです。

考えてみれば、本州全体が一筆の土地ともいえるわけですが、私たちはそれを細かく分けて所有したり、使用したりしています。一筆の土地を分けて複数の土地にすることを分筆(ぶんぴつ)といいます。逆に複数の土地を一筆の土地にすることが合筆(ごうひつ)です。

土地を所有するということは、単にその地を所有するのではなく、その上下も所有することになります。

民法第207条
土地の所有権は、法令の制限内において、その土地の上下に及ぶ。

とはいうものの、まったく無制限に権利が及ぶというわけではなく、条文でも法令の制限内においてと留保されているように、所有権のおよぶ範囲というのは所有権の行使を制限されています。

地下鉄はどうだ~東村山の不動産会社

土地の下にも所有権が及ぶということで思いつくことの一つに地下鉄があります。地下鉄を通すときでも、安全面等をクリアできれば自由に作ってもよいというわけではなく、地下であっても土地の所有者に考慮する必要があります。具体的には土地を買収する、借地料を支払うなどといった交渉や対策を行わなければならないでしょう。

たとえば、東京メトロ丸ノ内線は荻窪と池袋を結ぶ路線ですが、路線図を見るとかなり大回りしています。荻窪から池袋へ行くなら、JRを乗り継いでいくほうが絶対に早いです。そんな路線図になんとなく不思議な感じがするのは、土地の所有者との攻防(?)とも無関係ではないということではないでしょうか。

もちろん、それだけが理由ではないでしょうが。

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