『勝つ』のではなく『負けないこと』とは~初めての起業を応援する不動産屋

『勝つ』のではなく『負けないこと』が大事なのだという意味がわかりますでしょうか。「何を言っているのだ、負けないということは勝っているということではないか」と思われるでしょうか。

また、それは「あんまりやり過ぎるなよ、謙虚でいろよ」といったレベルの、ただの精神論に基づく言葉遊びだと思われるでしょうか。

27年間の投獄生活でも揺らがなかった信念~東村山の不動産会社

その昔、ネルソン・マンデラという人がいました。1918年、南アフリカに生まれたマンデラは、アパルトヘイト政策という同国の白人と白人ではない人々を差別する政策に抗う、その反対運動の中心的な存在となりました。

やがて彼は権力の手によって投獄され、27年間もの長期にわたって獄中生活を送りますが、その間もマンデラの思想信条はいっさい揺らぐことはありませんでした。

反アパルトヘイトの動きが高まる中、27年ぶりに釈放されたマンデラはその後も圧制と戦い続けて、1994年に南アフリカ大統領に就任します。

報復は恨み以外何も生まず、ただ連鎖するだけ~東村山の不動産会社

当然のこと、周囲はマンデラが自分たちを虐げてきた白人たちに報復的なことを行っても仕方ないと考えていたし、民衆の一部もそれを望んでいました。しかしながら、大統領となったマンデラは少数勢力による支配と、アパルトヘイト政策からの脱却に尽力、和平を実現して99年まで大統領を務めました。

単に自身がそれまでの権力者と取って代わり、支配する少数者の側になるのではなく、自身がつかみ取った絶対的権力を駆使して、わかりやすく言えば「報復はしないから、みんなで仲良くしようよ」と呼びかけて、複雑な政治上の問題等々をクリアさせて、それを実現させたわけです。

いかがでしょうか。これが『勝つ』のではなく『負けないこと』です。勝てば必ず、相手方に何らかの恨みを残すことになります。もうビジネスの世界は、ライバルを蹴落として勝つという時代ではありません。『勝つ』のではなく『負けないこと』。これを肝に銘じたいところです。

「私は白人の支配に対して戦い、黒人の支配に対しても戦ってきた。私は、すべての人が調和し、平等な機会を持って共に暮らしていく、民主的で自由な社会という理想を抱いてきた。私はその理想のために生き、それを成し遂げることを望んでいる。しかしもし必要であれば、その理想のために死ぬことも恐れない。」

ネルソン・マンデラ

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