権威付けと錯覚の効用 | 初めての起業を応援する不動産屋

会社をつくるだけなら大金はいらない~東村山の不動産会社

会話の中である人の話題になって、その人は一人が不動産会社を経営していて、クルマはトヨタクラウンに乗っていると聞いたら、あなたはどう答えるでしょうか。もともと、どれくらいその人のことを知っているかなどの事情によっても異なるとは思いますが、「さすが不動産屋さんって羽振りがいいのだね」くらいのことは言ってしまいそうではありませんか。

それは「不動産」、「クラウン」という言葉の魔力です。不動産会社もピンキリ。今は会社だって資本金1円と印紙代(~25万円くらい)で設立できます。宅建業の登録にかかる費用は、収入印紙33,000円だけ。自宅を所在地とすれば、店舗事務所に関するお金の不要です。

クルマのブランド力と本当の価値~東村山の不動産会社

一方でクラウンのほうはどうでしょうか。15~20年前の車両なら、込々50万円くらいで買えてしまいます。中古車のポータルサイトなどを見ていても台数は豊富だし、低走行のものでも安いです。今でこそ輸入車も身近な存在となり、レクサスブランドもありますが、クラウンと言えば高級車の代名詞、信頼のブランド。

他の車種であれば、15~20年前のクルマといえば程度も心配だし、古臭さも否めないでしょう。そこがクラウンのすごさで、今もその頃の車両を街中でもよく見かけますし、デザインの古さが逆に高級感を漂わせている面もあります。

第一、よほど車に詳しい人ではない限り、クラウンは知っていてもどれが何年式かなんて、見分けがつかないのではないでしょうか。クラウンはクラウンなのです。ちなみに人気のある軽自動車、ホンダN-BOXの最も高額な新車は2,252,800円するのだそうです。(ホンダN-BOXウェブサイト)。

私(阿部)を筆頭に世の中の大半は賢者ではない~東村山の不動産会社

何が言いたいのかというと、権威に弱く、イメージで錯覚する人が世の中の大半を占めるのであれば、それを利用できたらいいですねということです。

不動産屋がN-BOXに乗っていると言っても、それがたとえ200万円を超えていようと、50万円のクラウンのほうを不動産会社社長という装置と相まって、「羽振りがよい」と感じる人が圧倒的に多いのです。気にしない人もいるでしょうが、羽振りがよいということは、それだけ良い仕事をしているという印象を与えられます。

不動産屋とクラウンは一例ですが、あなたもご自分の身に置き換えて、こういった権威付けと錯覚を利用できるネタがありませんか。権威付けと錯覚を利用するのは、ビジネスに有効な方法といえます。もちろん、数少ない賢者の目はそんなことでは欺けませんが。

ちなみにモデルチェンジしたばかりのクラウン。サイトを見るといちばん高いグレードで640万円だそうです。

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