あなたに本当に必要なのは起業ではなく、適切な社会的支援や医療かもしれない | 初めての起業を応援する不動産屋

【相談】職を転々としてきた私。起業で生きづらさから解放されるなら、まず何から始めたらよいでしょうか。(タマエ/37歳)~東村山の不動産屋

仕事を辞めてしまいました。前の勤務先は、長時間労働に営業ノルマ。パワハラやセクハラも常態化していてひどいものでした。今まで私が選ぶところは、なぜかそれに近いところが多かったです。仕事運が良くないのだと思います。

今回の職場はそこまでのことはなかったけれど、人間関係がうまくいきませんでした。最初はみんなやさしくて、今度こそうまくいくかなと思ったけれど、だんだん同僚や上司に距離を置かれるようになりました。直接誰かに言われたわけではないのですが、私は冗談が通じない重たい人なのだということです

確かに私は、相手が今日は機嫌が良くないとか、そういうことがすぐ気になるタイプで、些細なことがとても気になります。また、仕事が立て込むと動揺してしまい、簡単なことを間違ったりして周囲から嫌な顔をされることがあります。

次の仕事は決まっていません。お金もないので早く働かなくてはいけないのですが、また同じことを繰り返すと思うと怖いです。このままでは住むところも失って、ホームレスになってしまうのではないかと、不安で仕方ありません。

仕事を辞めた直後は解放感でホッとするのですが、翌日何も予定がなく一人で部屋にいるととてもつらくなります。

ネットを見たり、本屋へ行ったりすると、サクッと起業しようみたいな情報をよく目にします。興味はあるけれど、自分にはできるのか不安です。でも、もう自分にはその道しかないような気がします。最近はいろいろ考え過ぎて眠れないことも多いです。

こうなったのも自分のがんばりや、我慢が足りなかったからだと思います。もし自分にも起業ができるなら、やってみたいです。そして、この生きづらさから逃れたいです。起業のためには、まず何から始めたらいいでしょうか。ご教示いただけますと幸いです。

【回答】社会的支援や公的サービスを使い倒しましょう。~東村山の不動産会社

生きていくって本当に大変ですよね。別に多くは望まない、ただ毎日を穏やかに過ごしたいと思っているだけなのに、何でこんなに嫌な思いをしなくてはならないのだろうと、私もよく考えます。それでもタマエさんは困難から逃げずによくがんばってきましたね。

タマエさんはご自分のことをがんばりや我慢が足りなかったとおっしゃいますが、世の中には先天的にがんばれない人というのが一定数いるものです。私はタマエさんをすごいとは思いますが、そんなにがんばらなくていいのではないでしょうか。だけどまじめなあなたは、がんばらないと決めたら“がんばらない”ということについて、多角的に考えてしまいがちなまじめな方だと推察します。

起業はすごい人だけがするものでなく、“弱者のための生存戦略”でもあります。だから、現に生きづらさをかかえているタマエさんも間違いなく“有資格者”です。あなたの経験は、必ず起業(ビジネス)で誰かの悩みを解決することにつなげられると思います。

しかしながら、ここでまず深呼吸をしてください。とても疲れて私に相談をしてくださったあなたにまず必要なのは起業ではなく、適切な社会的支援や場合によっては医療かもしれません。タマエさんが私のように精神科や心療内科などにかかっておられるかどうかはわかりませんが、心も体と同じように正しい休息や治療が必要なケースもあり得ます。

単に睡眠や気分転換の行動、起業や学びなどに挑戦することで元気になる心の状態と、専門家の支援が必要となる心の状態というのは境目が難しいものです。まじめな人ほどただの甘えだと決めて余計にがんばろうとするものですが、自分の心の声には甘いくらいでいいと思うのですが、いかがでしょうか。

社会的支援といいました。社会的支援にはさまざまなものがあります。公的支援のほか、民間のNPOが行うものもあります。全国の市役所などには必ず、福祉に関する窓口があります。たとえば生活保護の制度は、さまざまな事情から生活が困難な方に「最低限度の生活を保証」するものです。この支援を受けることは、施しではなく憲法に基づいた私たちの権利です。

こうした公的制度を利用しながら、よりよい自分の生活を構築するという道があります。起業に関しても、自治体や商工会議所などといったところが取り組む起業支援が用意されています。公共サービスは使い倒しましょう。

タマエさんの今後のお幸せをお祈りします。

※この相談はフィクションです(?)

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