見せ方の問題 | 何でも屋さん受難の時代

捨てたりやめたりはとても勇気がいる~不動産屋は考える

今は「何でも屋」よりも、「専門店」の時代。ステーキが食べたいと思えば、ファミレスではなく、ステーキ専門店を選ぶといった感じです。何でも屋さんでは最早、大資本には太刀打ちできません。それぞれの分野でAmazonをめざそうとしても、それは現実的ではないでしょう。

それは「加えるよりも捨てること」が大切ということでもあります。一昔前までは、同業他社が先に何かを始めたら右へ倣えでマネをする。たとえば自動車メーカーでも、先行のメーカーからヒット作が出れば、他社も追随して似たようなクルマを発売するといった具合でした。

何かを捨てる(やめる)というのは、とても勇気がいるし、すごく不安なことです。ですが、足し算よりも引き算を求められるのが、このご時世というものでしょう。

足し算ではなく掛け算で~不動産屋は考える

引き算をして専門性をつくることができたら、今度は掛け算です。屁理屈を言っているのではありません。さらに別の専門性と掛け算をすることでその専門性や差別化、独自性といったものの価値がより向上します。それは足し算によって増えたものとは全く違います。

「何でもやります」と言ったが最後、何も依頼されないのに、「これが私の専門です」と宣言したら、「だったらこれも頼めますか?」と言われ始める不思議。要は見せ方の問題なのですね。

そして今や、同業者は争ったり、情報を独占して隠したりすべき相手ではありません。「ステーキがおいしいから、パスタもお願い!」と言われたら、自分が気に入っているパスタ専門店を紹介するというのもアリだと思うのです。

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