本の出版から半年を迎えました | 不動産屋が書いた弱者のための生存戦略・起業本。

阿部浩一の本、『きまじめでやさしい弱者のための「独立・起業」読本』が、2021年12月17日に出版されて、半年を迎えました。おかげさまで、全国の図書館にも多く所蔵されるなど、多くの方が手に取ってくださっています。

しかしながら、私の力不足もあって、まだまだ広がりが足りていません。どうかあなたの力を貸してください。本書ならびに阿部浩一を応援いただく方法を次のように提案させていただきました。

◆買って読む

2022年6月15日現在、書店の店頭ではほとんど見かけていません。Amazonでも購入いただけますが、お近くの書店で注文して購入いただくのも、地元のお店の応援になりますのでよろしいのかと思います。まだお読みいただいていない方は、ぜひお手に取ってご覧ください。

◆図書館へ予約する→借りる

お住まいの地域にある図書館へ、蔵書リクエストをしてください。基本的に受け付けてもらえます。

◆SNSへ投稿する

上記いずれかの方法でお読みになられたら、ぜひSNSへ投稿をお願いします。
コメントを考えるのが面倒な方(笑)、思いつかない方はこちらをコピーペースト。

阿部浩一『きまじめでやさしい弱者のための「独立・起業」読本』
「堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログ」でも紹介された、不動産屋が書いた弱者のための生存戦略・起業本。
https://bookrev.horiemon.com/entry/2022/03/22/220000
#きまじめでやさしい弱者のための独立起業読本
#きまやさ

本の特設ページ(所蔵されている図書館の情報などがご覧いただけます)

本書の第4章「弱者のための暇つぶしと時間稼ぎの方法」から、第5項の「生き方のロールモデルが少ないLGBTs」の全文を掲載します。

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ここ数年で、LGBTsの存在そのものはもちろん、理解や認知が進んできたことは間違いありません。ですが残念ながら、まだ社会の中で「異質」な存在であることも、疑いの余地はないと思います。みんな口を揃えて、多様性が大事だとか、性的指向や性自認はさまざまだなどと言いながら、自分の身内やそのパートナーが当事者であることは嫌い、認めません。まだまだLGBTsは多くの人にとって他人事だからこそ、「居てもいい」存在なのです。

私は山口県という地方で生まれ育ち、もう長く東京圏で暮らしています。その山口県の宇部市でも2021年から、県内の自治体初となる「パートナーシップ宣誓制度」の運用が開始されました。一部市民の反対や懸念の声もあり、一時は導入が延期となっていたとも聞いていますが、昔を知る身には隔世の感があります。

東京中心の発想や考え方に縛られていると、全体を見誤ることがあるということを忘れてはいけません。私がLGBTsへの理解に関して後ろ向きな発言をすると、別にもう差別なんかほとんどないだろうという態度の人もいますが、それは「東京だから」感じることです。東京では、平均的な社会生活を営んでいる限り、新しい発想や考え方とされるものに通じていないと、やっていけないという側面があります。

しかしながら、地方在住者にはSNSはやらないし、今でも情報源はテレビと新聞だけという人がたくさんいて、ググっても何の手がかりすらないモノやコミュニティなどが存在しています。東京でマーケティングなどをやっている人は、よくこういう視点を見落としがちです。何かしら世の中を動かそうするとき、「東京」や「大卒」のほうが、この社会ではマイノリティだということは、押さえておく必要があるでしょう。

私は田舎暮らしにあこがれがあるのですが、一度東京で生活してみると、やっぱり今はまだ難しいと思っています。自分より若い人からであれば言えますが、田舎の高齢者から悪意なく、「お嫁さんはいないの?」などと言われて、言い返すのも野暮な気がしてしまうのです。20代までの若い世代は、偏見のない人も多そうですが、30代から40代はしっかり理解と共生に努めてほしいと思います。50代以上の人にはほとんど期待していませんので、若い世代の邪魔だけはしないでくださいというところでしょうか。

専門家の間でさえ議論が分かれるところですが、私自身は憲法24条にうたわれる「両性」とは、必ずしも「男と女」というだけの意味とは思わないので、憲法を改正しなければ同性婚は法制化できないとは考えません。

【憲法24条 第1項】 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

憲法9条では、「陸海空軍その他の戦力」を持たないとされているにもかかわらず、他国の軍隊(戦力)と比べても何ら引けを取らない「自衛隊」が憲法解釈によって存在できているのに、同性婚を実現するためには憲法改正が必要というのは、私の頭では納得ができません。

【憲法9条 第2項】 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

LGBTsは、長い間、この社会には居ないものとされ、法律や制度、社会の構造に至るまであらゆるものが男女の婚姻を前提に作られ、語り尽くされてきました。ゆえに、生き方のロールモデルが少ないのです。私自身、今よりもっと世の中のことを知らず、差別が当たり前だった若い頃に、好きだった相手との未来がイメージできず、苦しんだ経験を持っています。

法律が変わらないから世の中が変わらないのではありません。人々の意識が変わらないから、いつまで経っても法律さえ変えられないのです。「自分の生き方は自分で決める」という当事者の言葉を、社会の側には悪用しないよう願います。

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