ヌとケの違いは | 不動産競売マメ知識

ヌケヌケな事件番号符号~不動産競売サポート

不動産競売といっても、それには2種類あります。その一般的なものが、「担保不動産競売事件」で、不動産に設定された担保権(だいたい抵当権)を実行するための手続きです。

住宅ローンが返済不能となって、金融機関が差し押さえるケースはこれに当たります。もう一つが「強制競売事件」といって、判決や和解、調停で決まった内容を実現したり、公正証書の内容を実現させるための手続きになります。

前者は事件番号の符号が(ケ)で、後者は符号が(ヌ)と表示されます。

令和3年(ケ)第×××号
令和3年(ヌ)第×××号

どちらにしても、不動産所有者の意に沿わない、通常の不動産売買とは大きく異なる点が共通しています。

債務の清算としてではない不動産競売もある~不動産競売サポート

ちなみにとてもまれなケースでは、「形式競売事件」もあって、これは遺産分割や共有物の分割、破産手続き上の換価などの手段として競売手続きを利用するものです。債務の清算としてではない点が異なります。この場合、事件の性質に応じて、(ヌ)または(ケ)と表示されます。

事件番号が(ヌ)の物件は、揉めたり、手に入れても利用できなかったりなど要注意の物件といえるでしょう。売却基準価額がも安いものが多く、目を引く案件でもあります。

不動産競売がいわゆる普通のオークションと違うのは、入札・落札することによって、自身が事件の関係者になっていくという点にもあります。それは自らが事件関係者として、占有者に退去してもらったり、残置物を適法に処分したりなど、当該物件固有の問題点を克服していかなければならないということを意味します。

事前の調査は念には念を入れて行いましょう。

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