大事なのは50点を限りなく100点にみせる生き方 | 独立・起業

努力は大事です。より正確に言えば、大人にとって大事なのは正しい努力なのであって、ただ闇雲にがんばってみせただけで、「ぼくちゃんがんばったからほめてよ」という話にはならないのです。だけど今までの日本では、成果や見通しの立て方よりも、「がんばってます!」という精神論のようなもののほうが評価される社会であって、2022年を迎えた現在もその感覚から抜けきれていません。

IT全般が苦手な中小企業の経営者などは、「パソコンのことは若い者にまかせる」などと言いながら、一生懸命にその業務をこなす社員に対して平気で、「みんなが大変な思いをしているのだからおまえも手伝え!」などと言って、その時間を奪おうとします。もちろん、週末のゴルフについては熱心でも、自分は一切、ITについて学ぶ気はありません。

そして会社には、がんばっているふりをしているだけで、大して会社に貢献もしていない面従腹背やイエスマンの社員ばかりが残るのです。

「正しい努力」と言いました。では、正しい努力って、どういう努力なのでしょうか。

私は自分が50点に達したかなと思ったら、もう60点や70点をめざすことをやめるのが正しい努力だと考えています。

ほどほどでいい、ほどほどまでたどり着ければあとは現状維持でいいと言いたいのではありません。50点を超えたら、もう点数を重ねて実力アップをめざすことに重きを置くのはやめて、

 50点のままでも周囲から、限りなく100点に近く見られる存在になる努力をするほうにシフトすべきだということです。

5年も10年も同じ職種の仕事をしていれば、多くの人は50点に達しています。業種によっては、そこまで長く勤める必要もないでしょう。自分が普段、何気なく行っていることも、別の世界に生きている人たちからすれば、驚きや感心の宝庫です。

社会人は50点に達してあきらめる人がほとんどで、次に多いのがそれ以降も、50点に1点でも加算しようとがんばる人です。それはもちろん立派なことだし、その努力を笑う権利は誰にもありません。ですが所詮、両者とも、いつまで経っても「その他大勢」から抜け出すことはできないのです。

その他大勢が悪いのではありません。成功や幸福の定義は人それぞれでいいのです。ただ、そこから抜け出そうと思っている人は、今すぐ正しい努力にシフトチェンジしなければなりません。

「正しい努力=50点のままでも周囲から、限りなく100点に近く見られる存在になる努力」の具体的な話をしましょうか。たとえば、経験も実績も豊富な、職歴10年の経営コンサルタントAさんがいます。幅広い分野をそつなくこなし、目立つことを好まない、良くも悪くも誠実で地味な人です。

一方で、職歴2年の経営コンサルタントBさんは、経験や実績ではAさんにかなうべくもありませんが、「企業向けIT専門のかけ出しコンサルタントが大切にしている50のこと」みたいな著書を出版しています。

経営コンサルタントというのは、経営者の立場からすると、あまり若い人よりもある程度年齢を重ねた人のほうを信用したくなるのが人情ですが、IT専門などのように差別化ができれば別です。そしてこの場合、同じ実力、もしくは少しくらい実力が下でも、本の著者であるBさんのほうを評価するのが「世間」というものです。

実力のほうをしっかり評価してほしい。それはそのとおりですが、理不尽でもそれが現実というものなので仕方ありません。だったら、それを利用しましょうよという話です。50点に達したら実力をつけることよりも、本の著者になる方法を考えて励んでみる。もちろん、それは本じゃなくてもいいのですが、50点のままでも周囲から、限りなく100点に近く見られる存在になる努力というのは、そういうことなのです。

50点とか100点というのは物の例えですが、自分が業界、業種的にどのくらいの位置にあるのか考えてみてください。その上で、業界、業種的に求められる努力一辺倒の実力主義ではなく、社会に対する自分の見せ方について考えてみましょう。それがうまくいけば、実力の向上も後からついてくるものです。

もちろん、50点にも届かないようでは話になりません。まず自分がすべきことは何か、考えてみてからの話です。

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