フロント商品とバックヤード商品という考え方 | チェ・ゲバラな不動産屋

フロント商品はバックヤード商品集客への呼び水~東村山の不動産会社

無料体験やお試しパックなどを通じて、その後の商品やサービスの購入につなげるというかたちは別に珍しくもなんともありません。

無料体験に申し込んでくる人たちは、あなたの提供する商品やサービスに関心のある人たちです。すぐには購入につながらなくても、適切な関係性を築いていければ、その人たちの情報はあなたにとって宝物になります。

この場合、無料やお試しはフロント商品、その後の商品やサービスがバックヤード商品ということになります。フロント商品は、それだけではそんなに利益が出なくてもいいけれど、それを呼び水にバックヤード商品の販売につながるものでなければいけません。

物事の表だけを見ていてはわからないこと~東村山の不動産会社

たとえば、お医者さんにとって患者さんから受け取る診察料はフロント商品です。なぜなら、お医者さんは患者さんを診察することによって、保険診療の際に医療行為等の対価として計算される診療報酬を国から受け取る仕組みになっています。

その診療報酬が、バックヤード商品ということになるのです。6歳から70歳未満の人は、所得に限らず3割負担となっています。

たとえば、われわれが歯医者さんへ行って治療を受けて、4000円払って帰ったからといって、それだけが歯医者さんの売り上げではないわけです。仮にそうだとしたら、それでスタッフの給料を払ったり、家賃を払ったりしてやっていけるのか。物事は表面だけを見ていてはわからないのです。

魅力的なフロント商品とありふれたバックヤード商品で~東村山の不動産会社

何が言いたいかというと、お医者さんではない人たちがビジネスを行うとき、こだわらなければならない、差別化しなければならないのはバックヤード商品ではなくフロント商品のほうだということになります。

魅力的なフロント商品で見込み客を引き付けて囲い込む。そして関係性を構築していく中で、バックヤード商品の購入につなげていけばいいのです。だから、バックヤード商品はありふれたものでも全然構いません。

なぜなら、どこで購入しても同じものやサービスなら、お客様はよほど偏屈な人でもない限り、間違いなくすでにフロント商品を通じて関係性を構築できているあなたから購入するからです。

「自分は〇〇屋だから…」というのにとらわれない~東村山の不動産会社

たとえば、占いや婚活をフロント商品としている同業者(不動産事業者)がいます。占いも結婚も一見、不動産業とは関係なさそうですが、人々のライフステージの変化にかかわります。

ライフステージの変化には、住居の住み替えは付き物。その業者のフロント商品を利用したお客様は、新しい住まい探しもそこに依頼するはずです。

自分は〇〇屋だからとか、○○の専門家だからといって、ただただ世の中にはありふれたバックヤード商品を矢面に立てて宣伝したところで、物量で攻めてくる大手さんにはかないませんね。ゲリラでいきましょう。

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