仕事はつらく、給料はその対価という考え方はもう古い | 多様な働き方を応援する不動産屋

正社員怖い!「音楽で身を立てる」を利用して……~東村山の不動産会社

思春期の頃から、企業の正社員になることが怖くて仕方ありませんでした。

私(阿部)は1976年1月生まれなので就職氷河期世代、いわゆるロストジェネレーションです。私自身は行き当たりばったりで就職活動をがんばった思い出もありませんし、大卒でもないのでそのせいで不当な体験をしたという記憶はありません。

今思えば、若い頃に周囲に社会人のロールモデルを見つけられなかったことや、情報が無かったことで、回り道をしたように思います。

10代~20代の私は、音楽で身を立てるということを周囲に匂わせていました。振り返ればそれは、正社員にならないで済むために自分で作り出したモラトリアムでした。周囲から、こいつはミュージシャンになるのだから放っておけばよいと思われていたいがための時間稼ぎです。

私は定時制高校を卒業しましたが、教員も進路相談のようなことを強要せず、音楽の道に進むことを応援してくれていました。

まだインターネットもそれほど普及していない時代、本気だったら故郷の山口県にとどまらず、早いうちにチャンスのある都市部へ出ていたでしょう。

30歳のときに上京したのは、あるトラブルが引き金となり、何もかもリセットしたくなったからでした。ちなみに音楽については、地元で結成していたバンドがうまくいき始めた頃で、それを放り出すかたちとなったことが今でも悔やまれます。

偶然、自分の生きる道を見つけた30代~東村山の不動産会社

上京して3ヶ月後、縁あってNGO団体へ就職。それがきっかけで、私はモラトリアムを脱しました。NPO・NGOという生き方もあることを知り、そして社会は自分が考えるよりもずっと広いことを知りました。

その団体へ8年勤務した後、すんなりではありませんでしたが、社会福祉法人へ転職。その後、病気入院や派遣社員を経て、NPO・福祉的な発想で不動産会社を創業して現在に至ります。

すったもんだしているうちに、アラフィフになった私。その間に仕事や働き方を取り巻く環境も大きく変わりました。私が思春期や20代を過ごした時代と違い、仕事はつらく苦しいことであって、給料や報酬はそれを我慢した対価であるという考え方はもう古びたものとなっています。

そんなふうに時代は変わり、ネットで簡単に情報へアクセスもできる環境にある今の若い人たちをうらやましいと思う一方で、それはそれで選択肢が多過ぎてつらいだろうなと感じています。

仕事が不安定だと、お金の苦労も多いです。だから私は、キャリア形成について自分自身も学んで、困っている人の力になれたらと考えています。

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