HSPの30%は外向的な人 | HSPの不動産会社社長

HSPの「発見」と理解の難しさ~東村山の不動産会社

Highly Sensitive Person(HSP)を提唱したアメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン
の著書『敏感すぎる私の活かし方高感度から才能を引き出す発想術』(パンローリング)には、アーロン博士が他の心理学者たちからよく、「敏感さというのは新たな気質ではないのに、HSPをどうやって発見したのか」と訊かれるという話が出てきます。

実際にHSPについての本を出版しようと考えたとき、いろんな出版社から「誰だって繊細だし、話題性に乏しい」、「人一倍敏感というだけでは十分じゃない、市場が小さすぎる」などと言われて難色を示されたそうです。

アーロン博士いわく、心理学の研究でよく行われる、「その行動で判断する」という方法を採用するのには骨が折れる点にこそ、難しさがあると言います。HSPを理解するには「行動しない」という行動を観察しなけれなならない、そこにこそHSPを理解する困難があるというのです。

だからこそ、恥ずかしがり屋・抑制的・内向的といった“似て非なる呼び方”で片付けられてしまい、その結果、HSPは人嫌い・人が怖い・心配性などと決めつけられてしまうのですが、博士の研究によれば「HSPの30%が外向的」となります。

これについて、HSPを自認する私(阿部)は腹の底から共感します。なぜなら、私自身も間違いなくその30%に含まれているからです。

犯罪集団に加われば誰よりも優秀なメンバーになる自信がある?~東村山の不動産会社

HSPは環境に対して敏感だから、人がいるときはなんとしてもそこへ溶け込もうとする習性を持っています。組織に居ながらにして、わが道を行く一匹狼的な存在になることは絶対に無理です。むしろ、誰よりも組織の色に染まります。

私がもし、犯罪行為に手を染めることが常態化している反社会的な会社に勤務していたとしたら、自分の意見を述べたり自分の能力を発揮したりすることは早々にあきらめて、誰よりもその会社が望むものに気付き、忠誠を尽くす存在になることでしょう。

拙著『きまじめでやさしい弱者のための「独立・起業」読本』の中にも書いた、人間や人付き合いは好きだけど、組織の一員になるとダメになるという話にも関係があります。だから私は周囲の人たちに助けられながら、一人で不動産会社を経営しているのですが、HSPと内向的なことを一緒くたに考えている人たちからは、人前で歌ったりイベントの司会をしたり、起業までする奴が繊細なわけないだろう的なことを言われてしまうのです。

HSPはみんなが内向的で人嫌いなわけではありません。

好評発売中です!

きまじめでやさしい弱者のための「独立・起業」読本
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
阿部 浩一 (著)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です