東村山市で活動報告を行いました | 空き家と地域力

2023年7月13日、東村山市役所内のいきいきプラザコンベンションホールを会場に、第9回オープンラボが開催されて、活動報告をさせていただきました。

弊社は市のSDGsパートナーに認定をされており、それに関する報告会です。

東村山市は、2023年5月22日に内閣府から、SDGs(持続可能な開発目標)に向けた素晴らしい取り組みを行う自治体として、「SDGs未来都市」および「自治体SDGsモデル事業」に選ばれました。このダブル選定は、東京多摩地域では初めてのことです。

以下、報告会でしゃべったことの概要を少し肉付けした内容です。

空き家マッチングサイト「空き家レジリエンス」~東村山の不動産会社

少子高齢化の時代にあって、空き家の課題をどうするかが言われるようになりました。しかしながら、多くの方が何をどうすればよいかわからず、放置されています。また、空き家課題というと田舎の問題だと考える人もいますが、むしろ都市部やそのベッドタウンにおける空き家のほうが深刻な問題をはらんでいたりします。

そこで、都市部の空き家の所有者が自分で情報を掲載し、自分で商談を行う掲示板、空き家マッチングサイトを弊社で開始しました。「空き家レジリエンス」というウェブサイトです。

一般的な不動産取引では、弊社のような仲介業者が間に入って交渉等を行いますが、空き家レジリエンスではその部分はセルフサービスにすることで、営業コストを抑えようという発想です。

そして営業コストを抑えて、手数料の面でサービスができることもあるのですが、ユーザーさん同士が直接交渉することによって、お互いの思いを伝え合うことができます。

空き家にはそれぞれの「思い」がある~東村山の不動産会社

不動産事業者にとっては「ただの古い家」であっても、売主さんと買主さんが直接話ができることで、たとえば、ご両親から空き家を相続した売主さんが、その家にまつわる思い出を理解してくれる人を見極められて、買主さんはそうした売主さんの思い入れも込みで購入するということが可能になり得ます。

一般的な不動産の売買取引ですと、売主さんと買主さんは代金の決済のときに初めて顔を合わせるということも珍しくありません。というか、そういうケースは多いです。ですが、この仕組みだともう契約や代金の決済時には、売主さんと買主さんがすっかり仲良くなっているということが期待でき、そういうことが、引き渡し後のトラブルを防ぐことにもつながるというわけです。

空き家は活用の前にやるべきことが多い~東村山の不動産会社

レジリエンスとは、心理学の用語で「回復力」や「復元力」、「自己治癒力」を意味します。もともと、誰かの役に立つために建てられた不動産が、前の所有者と新しい所有者、そして地域力で再び輝き出すことを目的としています。

ただ、始めてみて気が付いたのは、空き家の活用にはたとえば「相続登記」を正しく行うなど、事前準備があれこれ必要なケースがあって、ただ自由に掲載してください、相談は気軽にどうぞといった待ちのスタンスではなく、空き家対策の流れをしつこく情報発信する必要があるということでした。

最初に申し上げたように、空き家はまず何から手を付けていいかわからないという理由で放置されているケースが多いです。今後は空き家レジリエンスからの情報発信に力を入れていきたいと考えています。

◆当日のレジュメです。

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