求められる条件は昔と変わっているし変わっていない～東村山の不動産会社

業種やコンセプトにもよりけりですが、起業する場所や立地というものが、以前ほど重要視されなくなりました。たとえば、私（阿部）は不動産屋ですが、今は駅前の目立つ場所がよいなんてことはありません。ネットで物件探しを行うことが定着している今は、飛び込みで家を探しに来る人はまれです。

飲食店でも、大量の来客をさばくチェーン店などではない限り、人通りの多い場所に店を構えなければならないということはないはずです。目立たない場所であれば、それを逆手に取って「隠れ家的なお店」という打ち出し方で、SNSなどを上手に活用して口コミが広がるほうがよほどいいはずです。

とはいうものの、そうした状況を踏まえつつ、貸店舗や貸事務所の選択は、起業する上で決しておざなりにできるものではありません。適切な場所を選ぶことで、ターゲット市場にアクセスしやすくなるという点は、やはり変わらないでしょう。また、オフィススペースを借りる場合も、アクセスの便利な場所を選ぶことで、顧客やビジネスパートナーとのコミュニケーションがスムーズに行えます。

事業用賃貸は居住用に比べて圧倒的に選択肢が限られる～東村山の不動産会社

貸店舗や貸事務所を選ぶ際の注意点はいろいろありますが、まず、予算とのバランスを考慮しなければなりません。高額な賃料や共益費は、起業の初期段階での負担となる可能性があります。経営を続ける上で、もっとも重くのしかかるのは人件費ですが、賃料や共益費も同じです。普通は売り上げが少ない月は無料にしてください、などというわけにはいきません。

また、周辺環境や競合他社の存在も確認することが重要です。そして、意外に盲点となるのが、必ずしも欲しいタイミングで条件に合った物件に出会えるということはない点があげられます。

居住用の賃貸に比べて、事業用の賃貸物件は圧倒的に少ないです。そんなわけなので、良い物件に出会ったらすぐに動けるよう、常に準備を整えておくのがよいでしょう。「この物件いいけど、今はまだ動けない！」とか、「会社も辞めたので、すぐに物件が見つからないと困ります！」なんてことにならないように。