初めから賃貸に出すつもりで建てられた戸建は少ない~賃貸のお部屋探し
賃貸でお部屋探しといえば、アパートやマンションを思い浮かべがちですが、戸建賃貸という選択肢もあります。物件数がアパマンに比べて少ないということはありますが、特に郊外であれば常に物件は市場に出ています。
不動産投資、いうなれば大家さんの立場からすれば、戸建住宅を扱うよりは区分所有マンションを運用するほうが良いと考えるのが一般的です。
そんな理由から、戸建賃貸は初めから貸し出すつもりで所有するというよりも、事情があって一時的に住めなくなってしまったけど、いずれ戻ってきたい。だから、その間だけ誰かに貸したいというニーズが多くあります。
ですから、たとえば2年間だけ借りられるなどといった約束で住むというようなケースはよくみられます。(定期借家契約)。中には空家をDIY自由、退去時の原状復帰不要などとして安価で入居者を募集するということもあります。
ですがこういう場合は、賃料の安さに飛びついても、そもそも自分で修繕にお金をかけなければ住めない物件だったという場合がほとんどです。
アパマンは「わが家の天井は他人の部屋の床」~賃貸のお部屋探し
戸建賃貸のいいところは、見知らぬ隣人が発生させる生活音や騒音に悩まされなくてよいという点です。もちろん近隣に人が住んでいれば、何かある可能性はゼロではありませんが、それでも「わが家の天井は他人の部屋の床」ということはないだけでも、リスク回避にはつながるでしょう。
実際に私(阿部)も今から20年近く前、アパート住まいでの騒音に悩まされたあげく、戸建賃貸に暮らしていたことがありました。
周囲を畑や田んぼに囲まれていましたが、クルマが3台程度駐車できる庭付きで賃料3万円という、当時でも破格のものでした。私の故郷、山口県山口市での話です。
静かにひっそり生活したい方には、ご近所づきあいが発生しかねないなどのリスクはありますが、広めの部屋がいい、騒音に悩まされたくない、小さい子どもがいるなどといった方なら、戸建賃貸も選択肢の一つにされてみてはいかがでしょうか。