月刊『自分自身』──自分のために書く、紙の思想誌。

情報が絶え間なく流れ、立ち止まって考えることすら贅沢とされる時代に、私はあえて“紙の冊子”というかたちで自分の思考を記録し始めました。

これは情報ではなく、言葉による“私自身”の痕跡。あえて“読む”という行為に時間をかける冊子です。

自分の中に滞留してきた問いや視点を、毎号ひとつのテーマに絞って掘り下げていきます。月に一度、自分を更新するように綴り、どこかにいる「自分自身を生きようとしているあなた」にだけ届けば、それで十分だと考えています。

内容紹介

◆毎月1冊(15日発行)/A5判・20〜30ページ程度/紙冊子のみ/テーマごとに思索を深める構成
◆哲学、社会批評、個人的思索、不動産と思想、など
◆SNS時代に抗う、“立ち止まって読む”ことを取り戻すための試み

【テーマ】
“壊れたあと”を生きる哲学

1.壊れたあとに残った心と身体

2.働き盛りに押し寄せる責任

3.自己評価の低さと従属の恐れ

4.「成熟拒否」が奏でる音楽

5.感じやすさという生の条件

6.「大人になる」とは従属と疲労を受け入れることだったのではないか

2025年9月号

【テーマ】
リベラルを置いてきた場所を探す

1.内なる正気がリベラルをつくり直す

2.生活実感とリベラル言説の乖離に関する考察

3.怒声を拒む社会運動の次のかたち

4.覚醒は怒りではなく関係から始まる

5.リベラルは「小さな責任」から再生される

6.核と戸締りとダイナマイト

2025年8月号

【テーマ】
公務員的なるものの復権について

1.民間社会における“公務員的なるもの”の再評価について

2.「住まい」はある。だが「暮らし」は失われた。

3.責任は人に問うものではなく制度に刻むものである

4.ポカミスの哲学と不器用さを包む公共性

5.「共感できるしがらみ」が社会をつくる

6.「感じ方の社会」をどう生きるか

7.消費者民主主義の病と制度倫理の再構築

2025年7月号

【テーマ】
他者の中で、私を生き直す

1.他者とともにある「私」がリーダーである

2.「本当にやりたいこと」と「自己実現」から自由になる

3.精神医療の限界を社会で補う

4.考え続けることで、「私」は死なずにいる

5.心を折らせる儀式―「謝罪」は誰のものか

6.扇動者に明け渡される世界で、なお語るということ

2025年6月号

【テーマ】
書くことに、立ち止まる自由がある

1.言葉が定着する場所

2.考えるという行為のかたち

3.矛盾の容認と転機の理論化に関する考察

4.支配されることを望む心

5.生の痕跡としての土地~空き家が問いかける近代の終わり

6.答えの消費、問いの創造

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