きまじめでやさしい弱者のための「独立・起業」読本 | 特設ページ

定価:1628円(本体1480円+税10%)

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“きまじめでやさしい弱者のための「独立・起業」読本”とは

不動産会社「合同会社うんすい宅建」の代表、阿部浩一が書いた最初の本です。2021年12月17日に発売となりました。

生きづらさや不全感に苛まれつつも、周囲からは弱者とは見なされない。むしろ、さまざまな面において恵まれているとさえ思われがちな人がいます。

従順であることや容姿の面、学歴や諸々の能力レベル等々、社会には「理想的な弱者像」というものが、間違いなく存在します。たとえば容姿端麗で立派な大学を卒業していても、コミュ力や情報リテラシーが高くないゆえに、仕事場になじめずお金に困っているということはあり得ます。

ですが、社会はそんな人を弱者とはみてくれません。本書では、そのあたりをひも解きつつ、では社会にとって理想的ではない弱者はどう生きるべきかを明らかにすることを試みています。

外見なのか、中身のことなのかはわからないけれど、声をあげても「あなたみたいなすてきな人は何も心配ないよ!」などと一笑に付され続け苦しんできた「見えにくい弱者」を自認する著者が、同じような仲間たちに「独立・起業」という逃げ場を推奨します。

もくじ

プロローグ「なぜ、今の仕事に就いたのですか?」

第1章 生きやすさは何をしたいかではなく、「どこで生きるか」で決まる

1-01 人々が理想とする弱者像と相対的弱者について
1-02 権利を主張するのはわがままか
1-03「堅実」に生きられるのは強者だからこそ
1-04 おとなしそうでオドオドしている人だけがHSPじゃない
1-05「働くということ」を捉え直してみる
1-06 仕事と趣味とライフワークのクロスオーバー的な生き方
1-07 正社員、怖い
1-08 社会起業家の罠
1-09「会社を離れる勇気がない」と言っているうちはまだ余裕
1-10 貧乏な人が今ある資源を用いて起業できる時代

第2章 独立・起業のテーマはありふれたものくらいがちょうどいい

2-01 やりたいことよりも絶対にやりたくないことから逆算する
2-02 弱さの違いに合った独立・起業の方法とは
2-03 業種はわかりやすく、中身で差別化する
2-04 個人事業主と法人の違いについて
2-05 独立・起業するのにお金はあんまりいらないけれど
2-06 クラウドファンディングは楽しい
2-07 自分にとってフツーのことは案外売れる
2-08 熱気に包まれる狭い場所をつくろう
2-09 とりあえずやってみれば、準備すべきものや課題は見えてくる
2-10 広告宣伝は面白いけど奥が深い

第3章 自責から解放されることで、社会が見えてくる

3-01「努力」に冷たい社会
3-02 業務委託契約とフリーランスに潜む危険性
3-03 自分は悪くない、社会のほうが悪い
3-04 この社会があるから幸せでいられる
3-05 寄付をすると幸せになれるって本当?
3-06 寄付をしたら税金が安くなる場合がある
3-07 LGBTsと遺言
3-08 コーディネート力の高い専門家を探そう
3-09 コミュ障でもいい、大切なのは「コラボする力」である
3-10 いちばんケンカが強いのは「めんどくさそうな人」である

第4章 弱者のための暇つぶしと時間稼ぎの方法

4-01 宅建士資格は人生一発逆転のパスポート
4-02 保護者を頼れない子どもたちと住まいの問題
4-03 明日死んでも50年後に死んでも、余生
4-04 LGBTsの10人に約3人が「住まい」の確保に困っている
4-05 生き方のロールモデルが少ないLGBTs
4-06 同性カップルのためのペア住宅ローンの広がり
4-07 株屋・不動産屋・保険屋はうさんくさい職業御三家!?
4-08 メディアリテラシーとポッドキャスト
4-09 Oh! RADIO
4-10 ネットの時代だからこそ紙媒体が効く

第5章 人生はお花畑ではなく荒れ地である

5-01 恩返しと恩送りの話
5-02 6時間だけ働いて本を読め
5-03 無理をする必要はないけれど、限界を決める必要もない
5-04「脱落したら最後」── 恐怖であやつられる私たち
5-05 今の自分にふさわしい人しか寄ってこない
5-06 引っ越し貧乏が教える部屋探しの極意とは
5-07 何がやりたいかよくわからない人に見えてもいい
5-08 自分のことが好きですか?
5-09 定休日とスキマ時間の話
5-10 荒れ地をお花畑だと思うから苦しい

エピローグ 居場所がないなら自分でつくるしかないという開き直りと諦念

ビジネス書の体裁を取りながらも結構、社会科学系?!

阿部浩一と申します。

“きまじめでやさしい弱者のための「独立・起業」読本”は、起業マニュアルだと思って読むと、期待外れな本だと思います。

小さく起業する、地味に起業するなどといった本や情報も多く、最近は起業というものが、良くも悪くもカジュアルになっています。

ビジネスシーンに身を置いて、本を読む習慣がある人にとって、もうそれは当たり前の現象かもしれませんが、そうは言ってもまだまだ、大部分の人が起業は特別な人がやるものだと思っているのではないでしょうか。

私は基本的に、会社員をやりながら、起業したいけど組織を離れる勇気がないと思っている人や、勤めながらいつか独立するための準備をしている人に向けて、この本を書いていません。

だけど、起業を考える人はそういう人がほとんどだと思います。私のような者から言わせれば、会社に何年も務められるだけで十分すごいです。フツーじゃありません。

弱者がそれまで思いもよらなかった、自分事ではなかった「独立・起業」というキーワードにたどりついたときに必要なのはまず、自分や自分の社会におけるポジションを理解することです。なぜ、自分は苦しいのか。なぜ、自分は組織になじめないのか等々。強みの分析とか、マーケティング云々などはそれからのこと。

この本のタイトルならば、書店などに置いていただける場合、必ず起業コーナーに並べられることでしょう。だけど、この本を読んでほしいと思う人ほど、その売り場は素通りしてしまうような気がしてなりません。タイトルの付け方を、少し後悔しています(笑)。

そんなことで、限られた紙幅を使って書いた本。だから自分が書いたこの本を「期待外れな本」だと思うのです。

それでもよかったら、ぜひ読んでみてください。何か少しでも、あなたの心に引っ掛かりを残せたとすれば、この出版は成功だった考えています。

著者プロフィール

1976 年 1 月、山口県生まれ。LGBTs と社会的マイノリティのための不動産会社、合同会社うんすい宅建 代表、宅地建物取引士。定時制高校を卒業後、保育士を志し、専門 学校へ進学(中退)。書店員、保険代理店経営、NGO 団体職員、フリーランスのイベンター、社会福祉法人の職員、NPO に特化したコンサルティング事務所の経営といった職種を経験し、現在に至る。市民運動やボランティア活動にも数多く参加。首都圏の NPO 活動を紹介するラジオ番組『東京ラブレター』(FM わぃわぃ・神戸市)では、パーソナリティ と番組の制作企画を担当した。30 年来、シンガーソングライターとしても活動。楽曲制 作や東京・下北沢を中心に演奏活動も行っている。

TSUTAYA BOOKSTORE グランエミオ所沢店様

埼玉県所沢市(所沢駅の中)にある書店「TSUTAYA BOOKSTOREグランエミオ所沢店」様では、ポップを作って店頭に置いてくださっています。

所沢市とうんすい宅建のある東京都東村山市はお隣同士。
ぜひ地元も方々の目に触れることができたらと思います。
ありがとうございます!

 

全国の図書館所蔵一覧

きまじめでやさしい弱者のための「独立・起業」読本が所蔵されている図書館の一覧です。ウェブサイト「カーリルローカル」参照。リンク先で所蔵されている図書館(本館かどこの分館かなど)、現在の貸出状況、予約待ち状況、所蔵冊数が確認できます。
図書館側のサーバーメンテナンス等で、一時的にリンクが切れている場合があります。
一度サイト上で所蔵が確認できたものについては、何らかの事情でウェブ上では所蔵無しとなっていても、引き続き掲載しています。
所蔵されているのに掲載されていない図書館がありましたら、ご一報ください。
お近くの図書館にない場合は、ぜひリクエストしてください。よろしくお願いいたします。

※カッコ内は所蔵館の数。

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【福 島】南相馬市
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【栃 木】鹿沼市
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【新 潟】上越市燕市長岡市新潟市県立図書館
【長 野】安曇野市佐久市塩尻市諏訪地域長野市
【山 梨】
【富 山】富山市(2)
【石 川】金沢市(2)野々市市石川県立図書館
【福 井】鯖江市
【岐 阜】各務原市可児市
【三 重】
【静 岡】静岡市富士市藤枝市焼津市
【愛 知】安城市一宮市江南市新城市豊田市豊橋市愛知県女性総合センター愛知淑徳大学

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【京 都】京都市
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【和歌山】岩出市和歌山市和歌山大学
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読者様の声・書評・メディア紹介

ワクセルの書籍紹介ページに掲載されました(2022/5/11)
マーケティング出版+Plusに著者インタビューが掲載されました(2022/3/24)
堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログ
HIU公式書評ブログ 様

週刊金曜日2022/3/18号「本箱」で紹介されました。

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