HSPさんの起業

きまじめでやさしいあなたも起業できる

首都圏で仕事に悩んでいるHSPさんへ

 
HSP(Highly Sensitive Person)とは、生まれつき感受性が鋭く、周りの刺激を受けやすい、敏感だったり繊細だったりする人のことをいいます。

人口の約2割いると言われる、社会的少数者(マイノリティー)です。

繊細ゆえに、多数派とのギャップに苦しみやすく、無理に合わせようとして生きづらさを感じて、仕事が長く続かないという人も多くいます。

そんなHSPの自分に合っている仕事はないものかと、悩んでいる方も多いことでしょう。
いっそ誰かに雇われる働き方ではなく、起業という選択肢もあり得ますよ、という提案をさせてください。

HSPの当事者には自己肯定感の高くない人が多いです。(それゆえに自信過剰にふるまっている人もいます。)だから、自分に起業なんてできるのかと思ってしまうかもしれませんね。

しかしながら、最近は起業のハードルは確実に下がっています。やりようによっては、起業は「弱者のための生存戦略」にもなり得るのです。

HSPさんに合った仕事とは

「仕事が長く続かない」
「HSPの自分に向いている仕事を知りたい」

こんな風に悩んでいませんか?


HSPは病気ではありません。その人の気質であって、治療したり克服したりするようなものではないのです。

そんなことをしようとしたり、無理に合わない環境に身を置いたりすれば、メンタルが壊れてしまいます。

少数派であるばかりに、不当な目に遭い続けてきた(?)私たちHSP当事者。しかしながら、マイナスの意味でとらえられてきたHSPの特徴は、すべて強みに置き換えることができます。

○ 人の言動を必要以上に気にする
→思いやりを持って気配りができる

○失敗を恐れ過ぎて行動ができない
→先のリスクに対して敏感に対処できる

○仕事が几帳面過ぎて時間がかかる
→こつこつ努力することができる

○複数のことを同時にできない
→1つのことに徹底的に取り組むことができる

○仕事だからと割り切れない
→人の役に立ちたいという気持ちが強い

○すぐに傷ついてしまう
→他者に対する共感力が高い

これらはほんの一例です。当然、すべてのHSPさんがこれに当てはまるというわけではありませんし、HSPであるがゆえに過剰なふるまいが身についてしまい、本当は繊細で傷つきやすいのに、周囲からはガサツな人に見られるというケースもあります。

HSPさんのすべてがオドオドさんではないのです。

HSPさんには、「他者との交流が少なくて済む仕事」がいちばん合っています。人と関わらないのではありません。人との関わりを自分自身で調整できる立場にいられる仕事に就くことで、あまり心をざわつかせることなく働くことができるでしょう。

HSPさんは避けたほうがよい仕事とは

そんなHSPさんですから、締め切りに追われるようなスピードを求められる仕事は避けたほうが無難です。

文章を書いたり、物をつくったりする仕事も一見良さそうですが、先々どうなりそうか、どういう人たちと付き合わなければならないかなど、慎重に考えたほうがよいでしょう。

ノルマ、厳しい売り上げ目標、不特定多数の他人と多くかかわる仕事もいけません。

接客業でもコンビニのように不特定多数のいろんな属性の客がやってくるような仕事は絶対にダメです。HSPさんが接客業で起業するなら、一人のお客様と丁寧に接することのできるコンセプトでなくてはなりません。

ちなみに当社のような不動産仲介業ですが、一般的(常識的?)にはHSPさんが避けるべき仕事であり業界です。体育会系の会社が多かったり、良くも悪くも“昭和感”が抜けない人の多い業界だからです。一人で起業しても、同業者とのつながりは欠かせません。私自身、未経験で起業してからつくづくそれを感じています。

しかしながら、そんな業界に一石を投じて、HSPの強みで業界の良くないところを変えてくれる同じ仲間が増えてくれたらいいとも考えています。

たとえば、レンタルスペース経営のすすめ

HSPさんに合った起業法の一つとしておすすめしたいのが、レンタルスペースの経営です。比較的少ない資金で始められて、運営代行会社に顧客対応などを任せてしまえば、原則的に不特定多数の人とかかわらなくても済みます。

そうは言っても、自分は不動産を所有しているわけではないし、これから購入して始めるとなるとかなりお金が必要だよね、と思われる方もおられるでしょう。しかしながら、自分も物件を借りて始めれば、そこまでのコストはかかりません。

◆レンタルスペースで起業して運営するまでの流れ

①賃貸物件を借りる

物件を探してアパートやマンションを借りるときのように、当社のような不動産業者などを通してオーナーと賃貸借契約を結びます。

そのとき、オーナーや管理組合に事業内容(用途)をきちんと伝えます。管理規約などで認められない物件もありますので、注意が必要です。

住居用や事務所用としては不人気な、エレベーターやオートロック無しのような物件でもレンタルスペースとしては十分です。利用者がそこに住んだり、寝泊まりするわけではないからです。

②スペースに備品を設置する
机やイスなど、必要なものを室内に設置して、Wi-Fi環境を整え、キーボックスを入口に設置します。ビジネスパーソンをターゲットにした貸会議室にするのか、YouTubeなどの撮影場所として集客するのかなど、どんなコンセプトで運営するかによって準備するものは変わってきます。

③ポータルサイトで集客を行う
レンタルスペースを探している人が見るポータルサイトに掲載して、集客を行います。決済はウェブ上で行いますが、予約が入ったらキーボックスの番号を教えるなどの顧客対応がありますが、これは運営代行会社に任せることが可能です。

売上からコスト(家賃、光熱費、ポータルサイト掲載料、運営代行料等)を引いて残った金額が利益です。

◆レンタルスペース経営のためにやらなければいけないこと
物件選び、賃貸借契約、備品の手配と設置、価格やプランの設定(1時間〇〇円、午前○○円など)、ポータルサイトへの物件登録、予約の管理、清掃。

◆ぜんぶ自分で行うメリットとは
・余計な費用がかからないので、初期投資の回収が早く行える。
・ビジネスに取り組むやりがいを感じられる。

◆ぜんぶ自分で行うデメリットとは
・1から自身でノウハウを構築する必要がある。
・予約や顧客の管理が発生するため、時間や労力を消費する。

◆運営代行会社に依頼するメリットとは
・運営に必要なほとんどのことを丸投げできる。
・業者のノウハウがあるからトラブルも少ない。

◆運営代行会社に依頼するデメリットとは
・代行手数料が発生する分、利益率は下がる。
・事業をやっているという実感が薄く、経験を積めない。
・運営代行会社が撤退したり倒産したりするリスクがある。

もちろん、どこまでを自分が行い、どこからを他に依頼するかなどの、調整をすることも可能です。

レンタルスペースの起業に必要な初期費用は、賃貸借契約や備品購入などで100万円前後あればよいでしょう。もちろん、創意工夫で費用を抑えたり、逆にこだわりを優先してお金をかけることもできるのは何のビジネスでも同じといえます。

※費用を抑える方法の例:自宅の空きスペースを活用する、備品は中古でそろえる等々。

ただ、レンタルスペースはすでにたくさんあるので、他との差別化が特に重要となります。
それは居酒屋でも不動産屋でも税理士事務所でもアパレルでも同じと言えば同じなのですが。

うまくいかなければやめればいいだけ

もしもレンタルスペースを始めてうまくいかなければ、さっさとやめればいいだけです。その間に費やしたお金は戻ってこないかもしれませんが、何も莫大な借金をかかえるというような話ではありません。

まずは副業(複業)で様子を見ながら始めてみて、軌道に乗ればもう一つ増やしてみるといったことも可能です。

売り上げがしっかり上がる仕組みを作れたら、事業を誰かに売却するという出口戦略もあり得るでしょう。

不動産業者は体育会系が多い?!

レンタルスペースで大事なのは場所・地域です。

普通に考えれば、「ビジネスパーソンを対象にした貸会議室」というコンセプトであれば、都市部のオフィス街で駅から近いなどの条件がいいでしょう。そのように、自分が考えているコンセプトに合った場所選びをする必要があります。

物件は、住居用や事務所用としては不人気なエレベーターやオートロック無しのような物件でもレンタルスペースとしては十分と言いました。

そういう物件はなかなか借り手がなく、空室期間が長くなっているお部屋も少なくありません。大家さんの気持ちになって考えてみてください。そういうところは好条件で安く借りられる可能性も高いと言えます。

利用者が居住したり宿泊したりするわけではないので、住むとしたら敬遠されるような物件でも問題ないのです。集客は基本的にネットで行うので、1階の目立つ場所である必要もありません。

地域密着の不動産屋は大家さん(オーナー)のことを良く知っており、とても頼りになる存在です。が……。

一方で、オーナーとの関係を大事にするあまり、借主よりもそちらの都合を優先させる、肩を持つ傾向は無きにしも非ず。

また、それなりの規模感で経営している不動産業者の場合、体育会系気質の会社も多く見受けられ、HSPさんの気持ちをきちんと理解してもらえるかどうかには疑問符がつきます。もちろん全部がそうではありませんが、「真心の接客」などと言いながら、数やノルマをこなしてナンボという事業者が多いのも事実です。

不動産屋にもオーナーから物件を預かって管理することを中心に営業しているところから、自社では物件を所有したり預かったりせずに、そういった不動産屋の物件を借りたい人に仲介することを主としている業者などさまざまです。

不動産屋選びは大切ですし、良い業者に出会えれば、その後もいろいろなサポートやアドバイスが期待できます。

もちろんレンタルスペースではなくてもいいのです!!
HSPさんが起業したら注意してほしいこと

レンタルスペースでなくても、HSPさんが起業したときに注意していただきたい点がいくつかあります。

①お金に頼る

お金は使い方を考えて大事にするべきですが、時間を買うという考え方もあります。時は金なりです。本やネットを見ながら1から勉強するくらいなら、自分の不得意なことはさっさとお金で解決するというのも大事な経営判断でしょう。

②専門家に頼る

餅は餅屋という言葉があるように、わからないことは無理をせずに専門家を頼りましょう。前述の時間を買うという考え方にも通じます。

③何でも自分でやろうとしない

「自分がやったほうが早い病」という本もありますが、たとえ一人起業であっても、周囲に振れることは上手にお願いしましょう。その場合は先に相手の要望に応えておくことが原則です。与えずに奪うだけの人を相手にしてはいけませんし、自分がそうなっては、なおいけません。

④安売りはしない~無料の先には必ず有料をつくっておく

最初は知ってもらうために宣伝も兼ねて、安く売ったり無料にしたりということがあるかもしれません。その場合は見積書でも何でもいいので、本当の値段はこちらなのだということがわかる仕掛けをきちんと作っておきましょう。

ちなみに、友達なんだからタダにしてよなどというような人は、友達ではありません。

⑤微妙な仕事依頼は自身の将来につながるか否かで判断する

これは自分がやるべき仕事かどうか自身に問いかけて、判断しましょう。絶対に便利屋(職業の便利屋さんではありません!)になってはいけません。(戦略的になれるのであれば可)。

⑥気が進まないことはきっぱり断る

わがまま過ぎるくらいでいいのです。嫌なら他へ行っていただきましょう。自分が大事にしたいと思うお客様だけでまわる仕組みは作れます。それで壊れるような関係性なら、それまでということです。

“きまじめでやさしい弱者のための「独立・起業」読本”の著者でもある不動産屋が、物件探しまでお手伝いをさせていただきます!

も今、決断できなかったら……

末永くお付き合いさせていただける不動産屋でありたい

当社で物件をご契約いただいて起業された場合、その後も相談可。困ったときに思い出していただける友人の一人として存在できたらと思います。創業に役立つ情報や機関、専門家も無償で紹介いたします。

多様性への理解無くして起業の成功は無し

これから不動産賃貸物件のオーナーになる人たち、不動産投資家になる人たちにとって、多様性に対する意識の向上や、社会的マイノリティーに対する細やかな視点無くして、不動産経営の成功はあり得ません。人口減少社会にあって、ユーザーはしっかりその経営姿勢も見て選びます。

良い大家さんが増えるということは、住む人にとっても事業を行う人にとってもハッピーなことです。

当社ではHSPはもちろん、そうした少数者に対してフレンドリーな大家さんを増やしていくための取り組みを考えています。具体的には一つ、1994年から性的マイノリティーの課題に取り組む「すこたん!」と連携して、大家さんを対象にした勉強会を開催します。

会場として、当社で仲介させていただいたレンタルスペースを使用できれば、これもまたすてきな循環だと思います。

不確実な時代だからこそ、起業しよう

自治体としては初めて、渋谷区が「パートナーシップ証明」制度を始めたのが2015年。以来、LGBTQを取り巻く環境は変わりつつあります。また、コロナウイルス感染症の発生で、価値観の転換やこれまでの当たり前が揺らいでいます。

不確実な時代。これまでHSPは神経質過ぎる、考え過ぎ、もっと呑気でいいじゃないかなどと言われて、本人の努力次第で“良くなるもの”としか考えられていませんでした。

例えて言うなら、呑気になろうと思ったら、呑気になるということについて1から100まで真剣に考えるのがHSPなのに、です。

これまではHSPには厳しい時代でしたが、これからは違います。HSPの特性が活かせる場所、生きる場所を見つけて、自由に生きていこうではありませんか。そのための選択肢の一つに起業もあります。

起業に失敗しない唯一かつ無敵の方法は「起業しないこと」です。どんなにすぐれた人でも、どんなに準備に時間をかけても、絶対に失敗しないということはありません。どうせそれなら、より良い人生を送るために勇気をもって動き出してみませんか。

自分の人生は誰も代わりに生きてはくれません。ぜひ、あなたの起業やお仕事に関するお悩みをご相談ください。

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